こんにちは!読書大好きたくみんです。本日は泣ける小説についての投稿です。泣ける映画の紹介記事記事が多く読まれており、今回はその小説版の記事をアップするに至りました。感動できる小説を探しているという方、泣いてスッキリしたいという方など、ぜひチェックしてみてください。
オススメの泣ける小説
凍りのくじら
高校生の理帆子の、写真家だった父親は5年前に失踪したまま、母親は病床についている状態。友人との距離感を感じながらも要領良く生きていた彼女はある日、「写真を撮らせて欲しい」と青年に声をかけられる。敬愛する藤子・F・不二雄になぞらえてSF=少し・不在を感じていた理帆子が、ゆっくり世界に順応していく描写が丁寧に描かれます。ラスト、張り巡らさらていた伏線が一気に回収し、全てが明らかになった瞬間、世界の明るさと優しさに涙が止まりません。
ツナグ 想い人の心得
一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという使者。それぞれの思いを胸にツナグのもとへ様々な人が訪れます。そこで、実際に死者と再会しそれぞれの思いを果たしていきハッピーエンドという話ではなく、生者と死者それぞれの思いがあり、会うことが正解なのか。生と死について考えさせられる感動の物語です。
ノルウェイの森
世界的なベストセラー作家・村上春樹が、自身が大学生活を送った1960年代後半を舞台にして描く恋愛文学です。 慌ただしい社会人生活を送っていた主人公が、ビートルズの懐かしのナンバーを耳にすることで過去へと誘われていくシーンに胸を締め付けられます。忘れかけていた青春時代のほろ苦い思い出と、2度と会うことのない恋人や親友の顔が鮮やかに甦ってくるであろう、オススメの一冊。
西の魔女が死んだ
主人公のまいは、あるきっかけから学校に行けなくなり、祖母の家でしばらく暮らすことになります。まいの祖母は、不思議と惹きつけられる魅力の持ち主です。そんな祖母との生活の中で、まいは”魔女修行”を積んでいきます。といっても魔法の呪文を習うわけではなく、自分で決めるということが、修行のポイントでした。自分がどうありたいのか、思春期は特に悩みがちです。しっかり自分と向き合う時間が必要で、それこそが魔女修行なのです。ラスト、祖母の大きな愛がまいを包みこみます。魂ごと救われるような結末に、涙があふれるオススメの一冊。
蒲生邸事件
現代を生きる青年がタイムスリップをする小説です。実在する歴史上の事象である2.26事件に関係する人物や、その時代に生きる女性との関わりを通して、主人公の青年の心の変化なども描かれています。宮部みゆきさんの小説らしく、主人公の良くない部分なども描かれている分、共感ができ、最後のシーンでは非常に切ない気持ちになり込み上げてくるものがあります。
木暮写真館
人間の弱さや強さ、理不尽さなどを考えさせられるお話です。ある意味、今こそ読むべき小説なのかなと思います。人間関係の難しさや、人それぞれに抱えている問題の複雑さ、一辺倒では測れない物事の複雑さ、全てにおいて「正しい」とは何かを問われているような気がします。自分一人の価値観だけで物事を判断する事の危うさを教えてくれる小説です。
神様のカルテ
神様のカルテは、医者の栗原一止を主人公とした医学とは何かについて考えさせられる小説です。余命宣告をされ、生き続けることが難しいとわかっていても、病院は向き合っていかなければならないという難しさも分かります。ユニークな患者たち、田舎の感じのほのぼのとした感じ、妻とのゆっくりとした時間が描かれているのであたたかくなります。命に向き合う人たちを描いた、切なくあたたかい物語。
恋愛寫眞 もうひとつの物語
こんなに純粋に人を好きになったことはあるんだろうかと思わされる、ピュアで切ないラブストーリーです。市川拓司さんの作品は、どれもとてもピュアで、オリジナリティあふれる世界観で、感動して泣いてしまうものが多いのですが、この作品は泣きたい時に読むラブストーリーとして特にオススメの一冊です。
島はぼくらと
直木賞作家の辻村深月さんが、小さな島で暮らす高校生四人組の、日常、そして冒険を描いた作品です。多感な時期に島ならではの問題に直面して揺れ動く主人公たちの心情が丁寧に描かれていて、切なさで胸が締め付けられます。そして、子供を持つ身としては、そんな子供たちを想う大人たちの姿にも涙せずにはいられません。ずっと一緒にいたいと願いながらも、それぞれの道を探し、力強く歩き出す主人公たちに、清々しい感動を貰えるオススメの作品。
ライオンのおやつ
主人公の海野雫は余命を過ごす場所として、瀬戸内海の島にある「ライオンの家」というホスピスを選びます。ライオンの家では毎週日曜日に入居者がもう一度食べたいおやつをリクエストできる「おやつの時間」があります。おやつにこめられるのは、自分の人生で一番大切にしたい思い出なのです。雫の体はだんだん衰弱していき、身体の自由も効かなくなっていく中、ついに雫がリクエストした「おやつの時間」がきます。雫が選んだおやつにはどんな想いが詰まっているのか。今を大切にしたくなるオススメの感動小説です。
君の膵臓をたべたい
主人公はクラスでもあまり目立たない少年。ある日そんな彼が一冊の本を拾います。開いてみると中に書かれていたのは本の持ち主が重い病にかかり、寿命が幾ばくもないということ。その持ち主こそが同じクラスのヒロイン、山内桜良です。内向的な主人公と表向きは明るく振る舞う桜良、相反する二人が秘密を共有する中で少しずつ心惹かれていく姿を描いています。後半にかけてのラッシュがすごいオススメの小説です。
永遠の0
今を生きる多くの人にとっては想像もできない戦争の残酷さ、そして戦争を戦った戦士たちの心情が伝わり重みのある小説です。命の大切さについてあまり考えることの無い今だからこそ、この本を読むと生きることそして命について再確認できるものがあると思います。後半に行くにつれて涙が止まらない、オススメの小説です。
君は月夜に光り輝く
高校生になった僕のクラスでは、「発光病」で入院したままの少女がいた。その病気は、月の光を浴びると体が淡く光ることからそう呼ばれ、死期が近づくとそのひかりはつよくなってしまう。その病気にかかっている少女の名は、渡良瀬まみず。余命わずかな彼女に、死ぬまでにしたいことをがあると知り「僕」は手伝うことになる。この約束から止まっていた僕の時間が再び動き出します。心揺さぶられるオススメのラブストーリーです。
ストーリー・セラー
小説家の妻は、複雑な思考をすればするほど死に近づいてしまうという病にかかってしまった。妻は小説を書かずにいることができるのか、考えずにいることはできるのかというちょっと変わったストーリー。夫婦の愛の強さに、生きることの意味にとさまざまなことを考えさせられるオススメの作品。
99のなみだ―涙がこころを癒す短篇小説集
12話からなる短編小説集となっていて、とても読みやすい構成なので小説が苦手な方にもオススメの一冊です。本のタイトルにもあるように”なみだ”なしでは読み進められない作品がいくつも収録されています。どの作品も共感したり、自分だったら…と思えるので、一気に読んでしまうはず。泣きたい時にオススメの一冊です。
おわりに
以上、オススメの泣ける小説についてでした。今後も泣ける小説があれば、随時追記していきたいと思います。
なお、泣ける小説の他、オススメの泣ける映画や家族愛を感じる小説など、オススメの小説に関する記事についても多数投稿していますので、よければ合わせてチェックしてみてください。それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。
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